- コラムタイトル
-
定年退職前に、最新のがん保険に入り直しませんか?
- リード
-
定年退職すると会社からの給与が途絶えるため、がんなどの重病にかかった場合に医療費負担が増大します。家族のためにも定年退職前の早い時期からがん保険に加入しておくことが必要です。すでに加入している場合も、最新のがん保険に入り直すことでより充実した補償を受けることができます。がん保険の見直しについて考えてみましょう。
- コラムサマリ
★この記事は約5分で読めます。
- がんの10年生存率は70%前後。医療の進歩により、がんは治る病気になりつつある。
- がんが治ったあとの生活を補償するためにも、がん保険を検討したい。
- 時代にあわせ保険も変化しているので、すでに加入している人も見直しを。
※ご契約にあたっては、必ず「重要事項説明書」をよくお読みください。ご不明な点等がある場合には、お問い合せください。
※取り扱い保険会社及び保険商品について、ご不明な点等がある場合には、お問い合せください。
※文中に記載の保険商品、サービスの名称及び内容は保険会社によって異なる場合がございます。
- 本文
-
がん治療は変化している
がんが不治の病といわれたのは昔の話。現在では医療の進歩により、治る病気に変わってきています。がん治療の方法とがん保険はどのように変わったのでしょうか。
医療の進化で、がん治療の方法も変化している
これまで、がんの治療は「手術療法」「薬物療法」「放射線療法」の3つの治療法を中心に行われてきました。なかでも日本では、がんの病巣を切除する手術療法が中心でした。その後、抗がん剤によってがん細胞を死滅させる薬物療法や、がんの病巣部に放射線を照射してがん細胞を死滅させる放射線療法が進歩し、がんの三大治療法と呼ばれるようになりました。
これらに加え、近年では新しい治療方法も次々に生まれています。例えば、近年注目されているのが、最先端治療のひとつである「がん遺伝子治療」です。がんは遺伝子の異常により発生しますが、遺伝子治療ではがん化した細胞を正常化する治療タンパクを投与することで、がんの無限増殖を抑制し、自壊を促進する治療法とされています。ほかに人間が持つ免疫力を利用した「免疫療法」などもあり、日進月歩で治療法が開発されている医療の進化に今後も期待が高まります。
がん保険はどう変わっているか
出典:国立がん研究センター「がん情報サービス」
国立がん研究センターが公表しているデータによると、2002年〜2006年に追跡調査した15〜29歳のがん患者における10年相対生存率は、男性の全がんで66.0%、女性の全がんで75.3%となっています。多くのがん患者が10年以上生活を続けられていることがわかります。
そうなると重要なのが退院後の生活補償です。残念ながら、すべての人が仕事に復帰できるわけではありません。在宅療養やリハビリのために就業不能になる場合もあるでしょう。また、後遺症により介護を受けなければならないケースも想定されます。最新のがん保険では、これまで補償の空白といわれていた退院後の不安も補償する商品が販売されているのです(商品によって補償内容は異なります)。がん保険も時代にあわせて変わっていることがわかります。
がん保険に入る際に確認すべきことは?
がん保険の必要性を感じ、加入を考える際には確認すべきことがあります。それはがん保険の補償内容と保険料です。
がん保険の補償内容は?
一般的ながん保険の補償内容は、公的医療保険(国民健康保険など)が定める自己負担分の補填や、入院中の差額ベッド代の補填、通院のための交通費、がんと診断された場合の見舞金などが中心になっています。
基本的な補償内容のほかに、特約を付けるとさまざまな付加給付金を受けられる商品もあります。たとえば、「がん先進医療特約」を付けると、先進医療への補償を充実でき、治療費がサポートされます。特約については保険会社によって内容が異なるので、公式サイトで確認するとよいでしょう。
がん保険の保険料は2つのタイプがある
保険料が毎年上がるかどうかの確認も必要です。がん保険の保険料には「1年更新型」と「終身型」があり、1年更新型は「1年更新・5歳刻みで保険料を設定」など、一定の年齢ごとに保険料が上がるタイプの商品です。
もうひとつの終身型は、契約時の保険料が一生涯上がらないタイプの商品です。保険料が変わらないため予算を立てやすいというメリットがあります。
それ以外にも、所定の年齢まで払い込んだ保険料の使わなかった分が還付される商品もあるため、保険料については比較検討して判断することが大事です。
時代にあわせてがん保険を見直そう
一方で、すでにがん保険に加入している方もいらっしゃるでしょう。その保険の補償内容で十分でしょうか。がん保険は時代にあわせて見直すことが大事です。補償内容や保険料は時代とともに変化しており、同じ保険料でも補償内容が手厚い商品が販売されている可能性があるからです。
時代の変化にあわせた商品が販売されている理由とは?
昔の保険は、がんが不治の病であったため、死亡補償に重点がおかれていました。手術や入院中の医療費が補償され、退院後は高度障害者になったときや、死亡したときに保険金が支払われるという形がメインになっていました。
しかし、先に紹介したように現在は多くの患者が10年以上生存する時代になったため、退院後に就業不能状態や要介護状態になった場合も補償する保険商品が登場するようになったのです。もし、現在加入しているがん保険が死亡補償重視の商品である場合は、最新の補償が受けられる商品に見直すことも検討しましょう。
保険の内容を見直す方法
保険の内容を見直す方法はいくつかあります。まず、現在がん保険に加入している場合は、その保険会社に相談するのが最も簡単です。ただし、同じ保険会社にニーズに合った商品がない場合も考えられます。そのときは保険の代理店窓口で相談するのもひとつの方法です。複数の保険会社の商品を扱っていれば、目的の補償内容の商品が見つかる可能性が高いでしょう。また、勤務する会社に保険制度があれば、担当者に補償内容を聞いて、ほかの保険会社と比較してみる方法もあります。
もし自分ががんにかかっても、家族が安心して暮らせるようにしておくことは世帯主の大事な努めのひとつです。定年退職前にがん保険について、今一度検討してみましょう。
※記事中で紹介している保険タイプは一例ですので、詳細は保険会社の公式サイトでご確認ください。
この記事の執筆協力
- 執筆者名
-
丸山優太郎
- 執筆者プロフィール
-
日本大学法学部新聞学科卒業。得意執筆領域は、金融・経済・不動産。市場分析や経済情勢に合わせたトレンド記事を、毎年200本以上執筆している。主な掲載媒体は「YANUSY」「THE Roots」「Renergy Online」「Dear Reicious Online」「JPRIME」など。
- 募集文書管理番号
- 07E1-29A1-B21150-202202